2020.09.23
インターネットなどで新居を探しているとき、売りに出ている物件なのに「居住中」と書かれているのを見かけることがあると思います。「家に住みながら売却ってできるの?」思わずそんな風に考えてしまうかもしれません。空き家にして売る場合と何が違うのか?住みながら売る場合の注意点とは?気になる問題を解説します。
目次
結論から言うと、住みながら売却することは可能です。では、住みながら売却することで得られるメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
ローンの返済は「今住んでいる家」と「新しく住む家」の両方に対して発生します。住みながらの売却は、手元に十分な自己資金がない方でも家の売却によって自己資金を増やし、新居を購入することが可能になります。また、内覧時に家の魅力や近隣の様子を伝えやすいというメリットもあります。実際に住んでいたからこそ分かる情報を提供してあげることで、買主との関係を構築しやすいのも特徴です。特に複数の物件を比較している買主の方には、売主の印象が良いことが家を買ってもらえる理由にもなります。
一方、デメリットとしては「生活感」の問題が挙げられます。実際にそこに暮らしているわけですから、当然家の中には生活感が出てしまいます。内覧時には、生活感をいかに最小限にとどめるかがカギになります。やはり隅々まで掃除され、整理・整頓された家というのはそれだけでも印象が良くなります。使い込まれた家具や家電などは多少仕方ないにしても、自分でできる売却のための準備は怠らないように気を付けたいですね。また、内覧の予定が急に入ることもあります。内覧は土日に集中しやすい傾向にあるので、休みの予定が立てづらくなるかもしれません。
空き家にして売却する場合にもメリットとデメリットが存在します。どのような点に気を付けなければならないのか、住みながら売却する場合と比較してみましょう。
空き家に生活感が出ることはほぼありません。部屋の中の物が減り、床面積の露出が多くなると部屋自体も広く見え、内覧者にすっきりとした印象を与えることができます。また、その場に売主がいないことで、内覧者が気兼ねなく家の中を見て回れるのもメリットの一つ。空き家にする際にきれいに掃除しておくことで、より内覧者への印象を良くすることができるでしょう。その他、日程の調整がしやすいこともメリットとして挙げられます。不動産会社にカギを預けていただくことで、内覧希望者の日程に合わせて物件案内をしますので、売主側の負担はあまりありません。
不思議なもので、人が住んでいない家というのは劣化のスピードも早いもの。空き家であっても定期的なメンテナンスは必要になります。なかなか売れない場合でも、部屋の掃除や換気は怠らないようにしましょう。また、手元に十分な資金がない場合、今の家のローン返済と住み替え費用を捻出するのが難しいため、住み替え時に二重ローン(住み替えローン)を組む必要が出てくるケースも。住み替えローンを組む場合には、厳しい基準をクリアする必要があります。
それぞれのメリットとデメリットを把握したうえで、住みながらにして売却を成功させるためのポイントを3つご紹介します。
上記でも述べましたが、住みながらの売却にはどうしても「生活感」の問題がつきまといます。「新築のように」とはいかなくても、最低限の掃除や片付けは済ませ、気持ちよく内覧してもらえるように努めましょう。特に生活感の出やすい水回りは清潔な状態を保ち、印象を良くしておきたいですね。そして、意外と気が付きにくいのが「臭い」。いわゆる生活臭と呼ばれるものですが、住んでいる人にはなかなか分からないのが難点。友達や親戚などにチェックしてもらい、指摘された箇所には消臭剤を設置するなどの対策しておくといいかもしれません。
内覧時の応対も売却成功へのカギを握っています。人数分のスリッパを用意したり、部屋の電気を付けておいたり、夏場や冬場はエアコンの温度調整をする等、ぬかりなく準備したいですね。内覧時には、様々な質問がくることも予想されます。近隣の様子や住環境に関する質問など、事前に予測しておいてもいいかもしれません。
内覧者はあなたの家以外にも、様々な物件を下見しているかもしれません。ですので、その他の物件に打ち勝つ必要があります。そこで重要になってくるのが、内覧の件数を増やすということ。パートナーの不動産会社とよく話し合った上で今後の方向性を決めたり、ネットやチラシに掲載してもらう機会を多く持つことで、家探しをしている人に目に留めてもらいやすくなります。
いかがでしたか?住みながらの売却を成功させるには、内覧が重要であることが分かりました。掃除や片付け・応対など、自分自身で気を付けて内覧を成功に導くのはもちろんのこと、内覧数を増やすために不動産会社と連携をしっかりとっていく必要があることが分かりました。住みながらの売却を考えている、もしくは詳しく聞いてみたいという方、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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